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注目!のwebマスター2006年 3月13日 敢えて専門的に“特化”させる - 【ネフスタイル】齋藤直之様
「osCommerce」を使用したショップ構築今回ご紹介するのは、スイスの木製玩具メーカー 「ネフ社」 製品の販売を行なう 【ネフスタイル】 のWebマスター齋藤直之様だ。並行して楽天市場などにも出店し、木製玩具を総合的に扱うショップとしてすでに成功を収めている。しかし、本店は敢えてネフ社製品のみの販売とし、その分だけユーザーに対して深い情報を提供することで、より専門性を高めた構成としている。また、オープンソースのアプリケーション 「osCommerce」 を使用してショップを構築し、ユーザビリティーに優れたサイトとしている点も注目に値する。 同サイトは、東京・巣鴨で実店舗を構える 「木のおもちゃWoodWarlock(ウッドワーロック)」 が運営している。60年以上も続いている家具店に生まれ育った同氏は、幼い頃より木に慣れ親しんでおり、2000年に新たにヨーロッパ製の木製玩具の販売店を創業した。創業とほぼ同時にWebショップの運営も開始、楽天市場へ出店したのだが、オープンから1年間はシステムに慣れることができず、売上げは低迷を続け、大変苦しい時期を過ごした。 2003年には独自ドメインで自社サイトも開設したが、こちらも操作性などの面での苦労も多く、売上げが伸び悩んだ時期が続いていた。 そこで同店では、「全国イーコマース協議会の代表の平山さんにお世話になっており、日頃からWEB製作について相談をしていました。」 との理由から、Web制作を 「株式会社ウォークスコミュニケーションズ」 へ依頼することを決断する。またこれに際し、2005年6月には、自サイトのシステムをMySQLとPHPを使ったオープンソースのオンラインショップ運営アプリケーション 「osCommerce」 へと移行させた。 このプログラムはすでに世界中の各言語に翻訳されており、日本国内でも数多くのショップで導入されてきている。「最初はマニュアル等が無かったため、わからないことも多かったのですが、設定が極めてシンプルなため、扱いやすく拡張しやすいというメリットもあります。」 これにより、サイトの操作性も管理運営も大幅に向上、売上げも順調な伸びを見せているそうだ。 本店は敢えて「特化」させる![]() 同店の主力となるのは、独特のデザインと品質の高さで世界中から高い評価を得ている、スイスの木製玩具メーカー 「ネフ社」 の製品だ。元は家具職人だった創業者によって作り出される積み木やおしゃぶりなどの商品は、美しいデザインと彩色、独創的な形状、そして安全性といった面からも支持され、子どもから大人まで幅広いファンを持つに至っている。 同社は、楽天市場とYahoo!ショッピングにも出店しているが、「楽天とヤフーは木製玩具全般(1,900アイテム)を販売し、本店はネフ社のみ(89アイテム)に絞っています。」 と、敢えて品揃えを変えているそうだ。この意図を伺ってみると、「元々、商品というハード部分よりソフト部分(遊び方など)を強調しやすかったこともあり、他社との差別化を図る意味で専門特化しました。」 そんな狙いがあったのだという。 実際に同店の本店へアクセスしてみると、トップページの最上段には子どもの表情がアップで掲載されている。これは、同店の楽天市場店などで数多くの商品画像を並べて掲載して品数の豊富さをアピールしているのとは全く違った雰囲気を感じさせる作りとなっている。その横に配されたメニューの項目を見ても、在庫状況の一覧などと同列に、「ネフ子ども写真館」「ネフの積み木の魅力」「ネフのおもちゃ作り」「ネフ体験記」「ネフ社訪問記」 という販売ページ以外のコンテンツを目立たせ、店の専門性をアピールすることで、高級感と信頼感を感じさせる構成となっている。 各商品ページに目を移してみると、トップページでは点数を控えめにしていた商品画像を数多く配置し、商品の優れたデザイン性が直感的に伝わるようになっている。また、「フォローメールなどで呼びかけることによって徐々に集めました。」 と、地道な方法で収集した購入者からの5段階評価付きの商品レビューも掲載されており、アクセスしてきたユーザーにとっては非常に分かりやすい。さらに、Amazon風の 「この商品を買った人は、こんな商品も買っています」 というレコメンド機能も付いていて、ユーザーに対して十二分な情報の提供が行われているといえる。 独自のポイント制度である 「ネフマニアックス」 というサービスもあり、「購入者のほぼ100%が初回に入会されます。数回リピートすることでポイントを上手に使われています。」 購入者をリピーターへと育てるための仕掛けもしっかりと施されているのだ。 こうした様々な手法を取り入れながらも、同店のサイトはシンプルで使いやすく、ユーザーを戸惑わせないようになっている。ユーザビリティーの観点から、「適切なグローバルナビゲーションと、商品説明に沿った写真のカットを増やし説明文に埋め込む形をとることで、読みやすくわかりやすい構成とすることです。」 こうした点には普段から気をつけているそうだ。全58項目のガイドラインから評価される、前出の全国イーコマース協議会が開催する 「グッドデザインショップ」 に認定されているのも頷ける完成度の高さだと言えるだろう。 価格競争は激化を続ける![]() 今現在、同店が実施している販促は 「A8.net」 を利用したアフィリエイトサービスのみだそうだ。アフィリエイト経由の売上げは順調に推移しており、「製品の性質上、新商品が出にくいので、代わりに売れ筋ラインやバックグラウンド、お客様の声など、直接販売に結びつく情報やちょっとした豆知識的なことをアフィリエイター用のメールマガジンにて定期的にお知らせしています。」 さらにバナーの入れ替えを行うなど、自店の商品を幅広く紹介してもらえるような工夫は常に行われているそうだ。木製玩具全般を扱う専門店として品揃えも充実しているため、アフィリエイター側としても紹介しやすい店舗だと認識されているはずだ。 しかし、同店が扱う商材にしても、次第に価格競争が激しさを増してきているそうだ。これを避けるために、「一時的には価格(送料を含む)で流れてしまう事もあるかとは思いますが、長続きしないと思いますので、ソフト面をより充実させて、今までどおり一つ一つ丁寧に売って行きたいと思います。」 と、より専門店らしい、深い情報提供を心がけていくそうだ。 さらに、価格競争が起こっているのは商品価格だけではない。Google 「アドワーズ」 などのPPC広告でも、入札価格は高騰を続けており、同社では現在出稿を見合わせている状況なのだという。「アドワーズ等も初期から導入していましたが、広告が増えたことにより、価格競争になってきましたので、一旦控え、新しいキーワード等を模索中です。」 著名な玩具ブランド名はもちろん、“玩具”や“おもちゃ”などのキーワードは、大手サイトも入り混じっての激戦区となってきており、単純な戦略では通用しなくなってきている。様々な試行錯誤が必要な時期となってきているのだろう。 楽天市場店では、玩具の最需要期である2005年の12月に、カテゴリ内での 「SHOP of the MONTH」 を受賞するなど、順調に売上げを拡大してきている。品揃えの違いなどもあり、同店の売上げの7割は楽天市場店のものとなっているのだそうだ。今後はよりバランスのとれた成長を目指すために、「早急に“木製玩具総合店”を作成したいと思っています。」 と、ショッピングモールを離れたところでも総合的な展開を行う予定としているという。激戦が続くカテゴリの中でも、これまでに得てきたノウハウの全てを活かして勝ち残っていくことができる、その力があるショップであることは間違いないようだ。 最近のエントリー
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