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エコショップ宣言

イ寺うぇぶ講座

2006年 8月31日

ネットショップはオープンしただけで儲かる?

ウソの常識 >> ネットショップはオープンしただけで儲かる。
真実の常識 >> ネットショップは、努力しなければ儲からない。

Eコマース関連団体の長という職業柄、毎週、数多くのネットショップ店長と会う機会がある。そこでよく言われる困った常識ベスト1―「ネットショップオープンしたのに売れない」これは当たり前というよりも、彼らがいうオープンしたというのは、形式的な意味(ユーザーの購入が間違いなくできるなど)であって、そのことをオープンとすること自体、誤解されているように思う。本来的な意味でのネットショップオープンとは、通常の商売における往来であるアクセスを集める販促などの手段の開始後をいうべきなのだ。まあ、売れないのは、当たり前の仕組みを当たり前にやっていないということに気づかないとならないね。

さて、なぜこのような常識がはびこったかという経緯に関して、参考になると思うので付記すると、初期のネットショップの勃興期のイメージと検索系商材のイメージの両方に理由があるように思う。90年代、ネットショップどころか、サイト自体が少なかった時代には、サイトで物を売っているというだけで、ヤフーにも簡単に登録されて、数も少ないためにとても目立つ存在であって、マスコミでの露出の機会も多く、比率の問題から黙っていてもアクセスを十分に集めることができた。そのため、比較的努力をしないでも売上を上げることもできた。また検索商材とは、ライバルがいないが需要のある商材であれば、オープンして放っていても、いつしか検索エンジンに反映され、他所に売っていないため、自然とそこで購入されたりする場合がある。この例は、内部検索への反映が早いモールなどでは、もっと顕著に出しただけで即売上る場合もあるくらいだ。

上記のような例が、新規参入を考えるネットショップに対して、おかしな先入観を与えてしまい、ネットショップは、オープンさえすれば儲かるというイメージを世間に植えつけてしまったものと思う。またこのように安易に儲かる例は、マスメディアにも露出されやすく、自然とそういう意識だけが実情を超えて先行してしまう。

d[・ェ・]b ネットショップは、着実にリアルの販売手法に近づいている。

ウソの常識 >> 広告費をかけなくてもネットショップは工夫で売上があがる。
真実の常識 >> 広告費をかけなければ、ネットショップはほぼ儲からない。

先日、地方開催の勉強会の二次会でのこと。「一日30アクセスくらいはあるのだけど、全く売れないです…。どうしたらよいでしょう?」と質問された。一日、30アクセス、よく見積もっても30人、これくらいのアクセスならば、ネットショップはやめて、他でアルバイトした方がよほど稼げるでしょう。ここでこういう反論を受ける場合があります。モールに出しているけれど、ほとんど販促費なしで売っています(自信たっぷりに)これもはっきりと言っておきたいけれど、モールに出店していること自体が、広告費なのです。モールは、モール独自の露出機会を出店店舗に対して持っているために、毎月の出店料金は、そのまま広告費と判断した方がよいでしょう。

ネットショップの本来の目的は、"商品を売って利益をあげること"なのです。ネットショップが通常、利益を上げるためには、露出機会(つまりアクセス)をあげることしかないのです。極端にいうと、自社商品の無料プレゼントの提供やアクセスを集めるために自分を含めた社員が使う時間も販促のためのコストとして計算に入れた方がよいでしょう。

d[・ェ・]b 他の店舗との共同企画などに使う時間、参加する費用なども広告費です。
       値段が比較的安いだけなのです。

d[・ェ・]b 自分で、無料リンクを張って回るのも販促をしているわけで広告費です。
       本来の重要な仕事が、その時間分行われないのは機会損失でもあります。

d[・ェ・]b ネットショップ運営もコスト意識と販促のための費用に対するコスト意識を
       持つべきである。

*参考事例…ある革製品を売っているネットショップがある。ここは、ランドセル販売シーズンを中心に、Eコマースを通じて、オリジナルブランドで年間数億円の売上をあげている。このショップがなぜここまで売上を年々増やし続けてきたのか?それは、元々、この業界の特性であるDM(ダイレクトメール)を中心として、広告費をかけないと販促の手段がない業界であったために、広告費に対する嫌悪感がなく。インターネット上の広告の方が効果測定も行いやすく、なおかつ安いと判断したからであった。年々、その投資額自体が、拡大しており、それに比例して売上も増加している。

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連載:平山泰朗(ホームページ制作会社代表、全国イーコマース協議会理事長)

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