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イ寺うぇぶ講座

2006年 5月10日

ウェブページ小学六年生理論

最近、"小学六年生理論"という話をありとあらゆるところで書いたり、発言している。簡単に説明すると「ウェブページは基本的に小学六年生が読解できるレベルで作成しなさい」といいたいのである。実際に作成する際において、この意識付けにより、ウェブページはかなりの部分で変わってくると思う。

簡単に説明してしまうとちょっと意味がわかりにくいだろうから、突っ込んでみよう。まず大前提として、ウェブページは、"基本的に見られたくないもの"もしくは"見る必要がないもの"という意識を制作者が持つことからはじまる。特にEコマースの場合、基本的に内容はCMである、つまりドラマの間に流れるあのCMと同じ。テレビでは本編を見たいから、CMが見られるが、ビデオに録った予告であれば、基本的にコマ送りされてしまう存在―我々はそういうものを日々、制作し続けているという意識を持つべきだ。

さてそのようなCMである存在ということを認識した後にこう考えてみよう。流れていくような動画のCMに比べ、我々が作るウェブページは、テキストベース、静止画、めくるにはクリックが必要と様々な制約があり、ユーザーは本編を見させて頂いたそのスポンサーと義理だてる必要なく、どこにでもワンクリックで飛んでいける。そのような中で、難解な漢字や英語、小さな文字、意図の伝わりにくいイメージ画像、ユーザービリティの悪いサイト構成などは"百害あって一利なし"なのである。

またウェブページは、紙媒体に比べ、非常に見づらいし、目が疲れる。そのような中で更に読解に努力が必要となると読んでいく必然性がない中、そのサイトを離れていくのは当たり前のことだろう。そこでどの程度の具体的な対象を持って、サイトを構築するかという段階で、小学六年生を対象にすべきというのが、この理論なのである。

小学六年生を読者のレベルと認識した際には、文章の書き方が簡単で単純なものとなる。そして英語も一般的なものは使えなくなる。難解な漢字もなるべく避けるようになる。そして説明を付記するようになるだろう。確かにユーザーは小学生ではない、しかし楽に読みたい、ウェブページを読むことで疲れたくない、と思っているのだ。

さて、そこで具体的な例をあげよう。悪い例―ナビゲーションに"COMMODITY"とあった、英語の意味はわかるのだが、一瞬戸惑い、クリックして中を見ると"商品一覧"ページであった。なるほど、意味はわかったのだが、それと同時にこのサイトが使いにくく、不親切なこともわかった。これは一例で、全体の構成も同じように、"VOICE"(お客様の声)、"CART"(買い物かご)、"OWNER'SROOM"(店長の部屋)"など、小学六年生(英語授業受けていない)では理解できない。

また漢字もわかりやすく開くべきであろう。例えば"殆ど紫雲丹とその美味さは変わらず、むしろ繊細さにかけては、一歩秀でた感もある馬糞うにの〜"では、難しすぎる。よい例―"ほとんど紫うにと味は同じで、味のまろやかさではその上をいく馬糞うにの〜"とすれば、読解のストレスは随分軽くなるはずだ。

このような例はインターネット上、どこにでもあふれている。特に、デザイン重視のサイトであれば、自分自身ですら理解できないような難解な文字を使う例や特産品などのサイトで、まるで司馬遼太郎風の書き出し(実はこれは僕の恥ずかしい過去でもある)で、ユーザーの理解よりも、自己満足的な知識の披露や見た目のデザインだけを重視したサイトが溢れている。

単純に考えてみて欲しい、自分の立場に置き換えた場合、一々、辞書片手にウェブサイトを見るのか?説明不足でわかりにくいために、何ページもめくるサイトで買うのか?実際に、小学六年生のレベルで制作するかどうかは別の話、そういう意識付けがユーザーに対して快適でわかりやすいサイトを作り上げるのだ。

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連載:平山泰朗(ホームページ制作会社代表、全国イーコマース協議会理事長)

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